
生理痛・月経困難症MENSTRUAL PAIN
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 下腹部の強い痛み
- 腰痛
- お腹の張り、胸の張り
- 頭痛、吐き気
- 生理痛がひどくて薬を手放せない

生理直前から生理の1~2日にかけて、下腹部痛や腰痛などがあるものを「生理痛」と呼びます。女性の8~9割は生理痛を経験しているとの報告もありますが、軽度の場合は問題ありません。
ただ、中には仕事や学校に行けないほど症状がひどかったり、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
原因
生理痛は大きく2種類に分かれます。機能性月経困難症は、子宮を収縮させるホルモンの分泌過多や、子宮口の狭さ、冷えや虚弱体質による血行不良が原因とされています。そのため、体が成熟したり出産で子宮口が開いたりすることで自然治癒することも多いです。
一方、器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が原因です。年々痛みが強くなったり、若い頃は無かったのに20代を過ぎてから痛み始めたり、血が多くレバーのような血の塊もある場合は病院での検査が必要です。
原因 | 主な年代 | 痛みの時期 | |
---|---|---|---|
機能性月経困難症 | 子宮の過収縮、子宮口の狭さ | 10~20代前半 | 月経1~2日目 |
器質性月経困難症 | 子宮・卵巣の病気 | 20代後半~ | 月経期間中ずっと、月経時以外(排便や性行時など)も |
治療法
月経前症候群(PMS)PREMENSTRUAL SYNDROME
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 下腹部の痛み、不快感
- 胸の張り、過敏
- イライラ、怒りやすさ、気分のムラ、不安、絶望感
- 全身のだるさ、むくみ
- 頭痛、めまい、不眠
- 食欲減退、便秘、下痢
- 体重増加など

生理の3~10日前になると、かなりの確率で上記のような症状が起こる場合、「月経前症候群(PMS)」の可能性があります。月経前症候群は、生理のある女性の3~4割に起こると言われています。
中には、離婚や不仲に至るほど著しく感情が不安定になってしまう(月経前不快気分障害(PMDD))ケースもあるため、早めに専門家に相談されることをお勧めします。
原因
様々な要因により、自律神経やホルモン分泌を司る脳の視床下部が異常をきたし、黄体ホルモンのバランスが崩れることで、こうした症状が現れていると言われています。環境の変化や対人関係などの精神的ストレス、運動不足、不規則な生活、肥満やダイエット、飲食などが影響してきます。
治療法
何度も繰り返す頭痛HEADACHE
こんな症状でお悩みありませんか?
- 後頭部を中心にハチマキで締め付けられるような鈍い痛みの頭痛(緊張型頭痛)
- 慢性的な首・肩のコリ、眼精疲労もある
- 頭全体が持続的に痛い
- 片側/両側のこめかみ付近がズキズキ脈打つような頭痛(片頭痛)
- 目の奥の痛みやめまい、吐き気もする

頭痛がひどいと仕事も何も手につかない…。仕方ないから毎回頭痛薬を飲んで、しばらく休んでやり過ごしていたけど、本当はしっかり治したい!今までどこに行っても治らなかった!そんな方が当院によくいらっしゃいます。
原因
頭痛には様々な種類がありますが、繰り返し起きる頭痛の大半は緊張型頭痛か片頭痛です。頭痛の7~8割を占める緊張型頭痛は、首や肩のコリ、冷え性、長時間のデスクワーク、精神的ストレスなどにより筋肉が緊張して血流が悪くなり、疲労物質が溜まって神経を刺激するのが原因だと考えられています。
一方、20~40代の女性に多い片頭痛は、女性ホルモンや気圧の変化、睡眠不足や過度なストレスなどの影響で、脳の血管が過度に拡張することが原因だと言われてます。また、光や音に過敏に反応したり、チーズや赤ワイン、チョコレート、アルコールなども頭痛を招きやすいです。
治療法
不眠症INSOMNIA
こんな症状でお悩みではありませんか?
- なかなか寝付けない、早くに目が覚めてしまう
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- ぐっすり眠った気がしない
- 日中だるかったり、眠気に何度も襲われる
- 記憶力や判断力が低下している
- イライラしやすかったり、落ち込みやすかったりする

脳が休息して修復・回復するための重要な時間、睡眠。成長ホルモンが分泌されて細胞の新陳代謝が促される時間であり、アンチエイジングや免疫力、自然治癒力のアップにも繋がる大切な時間です。
睡眠薬や睡眠導入剤は健忘症や幻覚、集中力の低下などの副作用、長期間の服用による認知症の発症率増加、そして依存性などのリスクから、「できるだけ薬に頼りたくない」という理由で鍼灸を受診される方も増えています。
原因
不眠症の原因は、老化、薬、アルコール、隠れた病気、昼夜逆転などの不規則な生活、強いストレスによる自律神経の乱れ、女性ホルモンの乱れ、眠る時の環境など様々です。「また今日も眠れなかったらどうしよう…」「このままだと睡眠不足でおかしくなってしまうのでは…」などの不安やプレッシャーがストレスとなり悪循環に陥っているケースも多いです。
治療法
めまい・メニエール病DIZZY
こんな症状でお悩みありませんか?
- めまいでふわふわする
- 目が回ってグルグルする
- 立ちくらみがする
- だるさや吐き気、冷や汗もかく
- 片頭痛や肩こりもある
- 耳鳴りや難聴もある

病院では原因不明と言われたけれど、めまいや吐き気など、とにかく体調が悪い…。そんな原因不明の症状やストレス性、自律神経系の症状も鍼灸の適用です。
めまいの約半数は頭を動かした時に起こる、グルグルと目が回るめまいです。回転性のめまいは短時間で治まりますが、何度も繰り返しやすいのが特徴です。
原因
頭を動かした時に起こる回転性のめまいは、耳石が剥がれ落ちて三半規管の中で動くことが原因だと考えられています。その他、ひどい肩こりなどが原因で起こるフワフワする浮動性のめまいや、立ちくらみを起こすめまい、片頭痛由来のめまい、そして近年増加傾向にあるメニエール病などがあります。
メニエール病は、グルグル激しいめまいと共に、吐き気や冷や汗、耳なりや難聴などの症状も伴います。平衡感覚の中心である内耳の三半規管や前庭、聴覚を司る蝸牛(かぎゅう)を満たしているリンパ液が滞り、増えすぎているのが関係していると考えられています。
治療法

東洋医学では、「めまいは肝に属す」「痰無くしてめまい起こらず」」と言われています。そのため、自律神経の調整や、血液・リンパ液の巡りを良くするツボにアプローチし、めまいを改善していきます。鍼灸治療によって全身の健康度が高まることで、めまいだけでなく、肩こりや頭痛、吐き気、耳鳴りなどの症状も改善が期待できます。
30回の鍼灸施術で85%のめまい(眩暈症やメニエールなど)の症状改善がみられた、という報告もあります。
(参照文献:めまいと鍼灸治療)